遠州弁講座
2009年11月12日 やま | 関連記事を見る | コメントを見る(0)
遠州浜松は東海道の街道筋で、江戸と京都のほぼ真ん中にあります。
当地方の言葉は、江戸の気風のいい言葉でもなく、京都のまったり、 おしとやかでもありません。
この地方の方言は何と申しましょうか・・・・・
まー、はっきり言って、品がいいとは言えませんよねー。
よそから見えた方からは、言葉が荒っぽい、と言われることがあります
今は標準語で話すことがほとんどではありますが、
やはり、どこかに遠州弁の香りがプンプンです。
では、遠州弁で、これは何と言っているのでしよう
① 「ケッコイポンポンでチャットトンできたで!」
② 「太陽がヒズルシクてションナイなー」
答えは
① 「綺麗なオートバイで急いで走って来たよ!」
② 「太陽が眩しくてしょうがないなー」
でした。 いかがでしょう???
勿論、今は、このような遠州弁丸出しの人には あまりお目にかかることはありませんが・・・
写真は上 浜松城 中 浜松駅前 下 浜松祭りの凧揚げ
遠州七不思議 (浪の音)
2009年11月 6日 やま | 関連記事を見る | コメントを見る(0)
「遠州七不思議」は静岡県内の大井川以西の遠州地方に伝わる不思議のお話を 集めたものです。
日本各地には他にも「越後七不思議」「信州七不思議」などがあるようです。
遠州七不思議は実際には七つだけでなくもっと多くあり、場所により”七つの話し”が異なるようです。
遠州七不思議は江戸時代の中期ごろより文献に登場してきます。
遠州は古くから東海道の要衝でもあり、各地からの旅人や参勤交代の大名行列が
多く通行したこと、 遠州は江戸と京都の中間地点で、旅の慰めに何か変化を求め、
この地を通りかかり、 不思議な現象を見たことが語り継がれたものではないかと言われています。
前置きはこのぐらいにして、今回は遠州灘のお話を載せたいと思います。
お話のはじまり、はじまり・・・・・
浪の音
昔、遠州灘の海辺の村に、少年と母親が住んでいました。
ある日、少年が田んぼをたがやしおえて、小川で足を洗っていると、
草むらから小さな声が聞こえてきました。
「 もし、もし。助けてください」
よく見ると、背丈が親指ほどの人間そっくりの小人でした。
「私は、前の海にすんでいる浪小僧と申すもの。
このあいだの大雨で、 波に乗って陸へ打ちあげられてしまいました。
この日照りつづきで、 海へ帰ることができません。
どうか、わたしを海に連れていってください」
少年はかわいそうに思って、海へ帰してやりました。
それから何日も何日も日照りがつづいて、田んぼの水はかれ、
稲はしおれはじめました。 少年も村人たちも困りはててしまいました。
みんなで雨乞いをしても、 いっこうに雨がふりません。
とほうにくれた少年は、海辺まで歩いていきました。
そして、腰をおろしてぼんやり遠くの海を 眺めていると、
なにか小さなものが海からあがってきました。
目を凝らして見ていると、いつかの浪小僧でした。
「このあいだは、たすけてくれてありがとう。日照りでお困りですね。
私の父は雨乞いの名人なので、雨を降らせてくれるようにたのんでみます。
そしてこれからは、お目がふるときには東南で、晴れるときには南西で、
浪を鳴らせて天気を知らせることにしましょう」
そういって、浪小僧は海の中へ姿を消しました。
まもなく大雨がふりました。かわいた畑やはんぼはうるおい、
少年や村人たちは飛びあがって喜びました。
それからというもの、この村では浪の音で天気を知ることが出来るようになり、
海で遭難することもなくなりました。
おしまい 「浪の音」のお話しでした。
遠州灘の浪の音は三十キロメートル離れた所でも聞こえ、 近くではそれほど強くは聞こえません。
この響きは、ゴウゴウと遠雷のように底鳴りのすることが多く、 また聞き手によれば荷車が橋の上を通る音のように聞こえるそうです。
さらに、この浪の音によって天気を予知することができ、 西の方から聞こえるときは晴れ、極端に東の方向にいくと嵐になると 言われています。
日本を襲う台風が常に南西から北東に進むことから、 何か科学的な説明がつけられそうな伝説です。
以上 「遠州七不思議」(玲風書房) 文 石野茂子 画 田中 清より抜粋
私たちも天気により「ゴー!」という海鳴りの音を聞きます。
海鳴りを聞くと明日は天気が変わるかしら、とよく話します。
浪の音を聞くと遠州灘の浪の打ち寄せる様子を思い浮かべます。
私たちにとっては耳慣れた、浪の音です。
