小判チャンが語る昔ばなし
2009年12月 6日 やま | コメント(3)
今日のおはなしは 【三方原の根洗い松】というお話しです。
≪三方原の根洗い松≫
今はむかし。
ざっと。千百年あまりむかしのおはなしです。
ここは、ひろい、ひろい、三方原の北のはずれ、
やがて祝田の坂と言うあたりに、ひとりのおばあさんが、
いまにも枯れようとしている松の根もとに、しょんぼりとたたずんでいました。
するとそこを通りかかった旅のお坊さんがありました。
「ばあさまや、そんなところで、なにをしょんぼりしておいでかの。」
旅のぼうさまが、たずねました。
すると、おばあさんは、そのわけをはなしました。
「 はい、ごらんのとおり、この松は、すんでんに枯れるばかり。
けれども、あたりには一てきのみずもなし、雨も降らず、
松をたすけたくともどうするてだてもありませぬ。」
「 おお、それはかわいそうじゃ。草木とてもいのちはあるもの、
よしよし、わしがいま、たすけてあげましょうぞ。」
おぼうさまは、手にしたつえを、
とん
と、地につきさしました。
それから、静かにお経をとなえはじめました。
すると、つえの下から、清らかな水がこんこんとわきでてきました。
おぼうさまが、そのわき水で松の根をあらったかと思うと、
みるみるうちに、枯れかかった松は生きかえって、
みどりのいろがひときわあざやかになりました。
生きかえった松は、それからもますますさかんにのびて大きくなったそうです。
あとで、その旅のおぼうさまが、弘法大師というえらい人だとわかり、
それからのちはだれいうとなく、
この土地を清水、松を根洗い松とよぶようになったということです。
(「浜松の伝説」より、編著 渥美 実 ひくまの出版より)
コメント(3)
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浜松には たくさんの伝説があるのですね。
地名の由来でしょうが、とても面白く拝見させていただきましたv
小判ちゃんの浜松に対する熱い想いが伝わります~。
ブログ更新お疲れ様
興味深いお話ですね
根洗い松にはそんな話があったんですね。
いい話が聞けました。