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遠州の空っ風
2009年12月 8日 やま | 関連記事を見る | コメントを見る(2)
今日は 遠州名物空っ風” のお話しです。
静岡県西部の地域で冬に吹く強い西風と言えば「遠州の空っ風」
この空っ風の出発点はシベリア大陸。西高東低の冬型の気圧配置になると、
高気圧から流れ出す北西からの冷たい風が強まります。
この風が日本海を渡って、日本にやって来ます。
静岡県西部だけ風が強いのは、西部には北側に高い山がないため、
日本海側からの風が流れ込みやすいからです。
空っ風の主なルートは日本海から岐阜県の関ヶ原周辺を抜けた風が
愛知県内を通って静岡県西部にやってきます。
この遠州の空っ風は冬型の気圧配置がゆるんでくる3月ころまで吹き抜けます。
また、浜松市は年平均気温 15.7度と、年較差があまり大きくない温暖な気候です。
年間日照時間は2.132時間と長く、全国トップクラスの日照量を誇ります。
年間降水量は1.880㎜前後で夏期に多く、冬の積雪はほとんどありません。
この冬の時期に西寄りの季節風が強いことが特徴です。
この西寄りの季節風が ”遠州の空っ風” と呼ばれるものです。
さて、この空っ風が吹き始めるのを待っいるのが、小判チャンです。
それは、「干し芋」 作りのためです。 「干し芋」作りにはこの空っ風と太陽が必要です。
この浜松地方はまさに「干し芋」作りには最適な土地柄なのです。
遠州の空っ風と太陽で
美味しい、美味しい小判チャン「干し芋」
が出来上がります。
小判チャンが語る昔ばなし
2009年12月 6日 やま | 関連記事を見る | コメントを見る(3)
今日のおはなしは 【三方原の根洗い松】というお話しです。
≪三方原の根洗い松≫
今はむかし。
ざっと。千百年あまりむかしのおはなしです。
ここは、ひろい、ひろい、三方原の北のはずれ、
やがて祝田の坂と言うあたりに、ひとりのおばあさんが、
いまにも枯れようとしている松の根もとに、しょんぼりとたたずんでいました。
するとそこを通りかかった旅のお坊さんがありました。
「ばあさまや、そんなところで、なにをしょんぼりしておいでかの。」
旅のぼうさまが、たずねました。
すると、おばあさんは、そのわけをはなしました。
「 はい、ごらんのとおり、この松は、すんでんに枯れるばかり。
けれども、あたりには一てきのみずもなし、雨も降らず、
松をたすけたくともどうするてだてもありませぬ。」
「 おお、それはかわいそうじゃ。草木とてもいのちはあるもの、
よしよし、わしがいま、たすけてあげましょうぞ。」
おぼうさまは、手にしたつえを、
とん
と、地につきさしました。
それから、静かにお経をとなえはじめました。
すると、つえの下から、清らかな水がこんこんとわきでてきました。
おぼうさまが、そのわき水で松の根をあらったかと思うと、
みるみるうちに、枯れかかった松は生きかえって、
みどりのいろがひときわあざやかになりました。
生きかえった松は、それからもますますさかんにのびて大きくなったそうです。
あとで、その旅のおぼうさまが、弘法大師というえらい人だとわかり、
それからのちはだれいうとなく、
この土地を清水、松を根洗い松とよぶようになったということです。
(「浜松の伝説」より、編著 渥美 実 ひくまの出版より)
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